私(吉田)は以前、テニスのプレイヤー&コーチとして活動していました。
現役時代、ずっと研究課題だったのが「シューズ」です。
学生時代は、シューズを見た目で選んだり、たまごを落としても割れないようなクッション性に優れたシューズを履いたりしてプレーしていました。
しかし、足首や膝などに負担がかかって故障が増えていきました。
(クッション性に優れたシューズは、ベッドの上でプレーするようなことかもしれません。)
そういうタイミングで、とんでもないシューズに出会いました。
それが、クッション性0のたびぐつです。
人間の能力+道具の能力=100%
もしシューズのクッション性が90%だったとしたら、自分の身体のクッションは10%しか使うことができません。
クッション性0のたびぐつを履くと、自分の身体のクッション性を100%発揮することができます。
テニススクールでも、膝が痛いという方にはたびぐつを勧め、まずは日常で履き慣らしてもらって、それからプレーしてもらうと、痛みがなくなっていきました。
こうやってたびぐつに慣れてきたタイミングで通常のテニスシューズを履くと、これまでには感じなかった違和感があります。
肩が上がり、目が疲れ、首が緊張します。
(身体は、より良い方を知ると、そっちにシフトチェンジするために、違和感として教えてくれるようです。)
道具選びのポイント
テニススクールにはさまざまな方が来られます。
「健康のため」にテニスを始めたのに、数か月経ったらサポーターをつけ、また数か月経ったらさらにさぽーだーが増え・・・
本来、サポーターはつけない方がいいはずですが、いつの間にか、サポーターをつけることで「私はテニスを頑張っている」という錯覚を起こしている方が多数おられました。。
最初は健康のために始めたはずが、身体から見ると故障が増えて、どんどん健康から遠ざかってしまっているんですね。。
サポーターをつける目的は、けがの予防や負担の軽減です。
言い換えると、あなたの筋肉の代わりに頑張るよ、ということ。
なので、どんどん自分の筋肉は使わなくなります。
テニスラケットもしかりです。
昔のテニスラケットは、重くて小さくて、真ん中に当たらないとうまく飛びません。
うまく飛ばすには、自分の身体の使い方を変えるしかありませんでした。
ところが今のラケットは、反発力があり、軽くて、どこに当たっても飛びます。
なので、自分の身体の使い方はどんどん適当でよくなってしまいます。
こういったことは、スポーツに限らず、介護などさまざまなところで起こっていると思います。
道具選びは、その人の本来の状態に戻すもの、本来n能力を引き出すものかどうかがポイントになるのでは、と考えています。
あともう一つ!
その道具は、自分がもし目が見えなくなった時でも使えるものか?
(たとえば目が見えない時にハイヒールなんて危なくて履けないですよね?)
これも大事にしているポイントです。